セルフ鍵交換の時に知っておきたい初心者ガイドのヘッダー画像

セキュリティの高い鍵にセルフで交換する方法|鍵の種類と防犯性

セルフ鍵交換はセキュリティ的に問題が出るとすれば、鍵の種類をしらずに防犯性能の低いタイプに交換してしまうことです。施工は簡単なのでプロと素人で品質や防犯性能に差が出ることはありません。シリンダーの種類によって防犯性能が決まります。

セルフ鍵交換はセキュリティ的に大丈夫?

セルフ鍵交換のセキュリティ
セルフ鍵交換をするにあたって不安なのは防犯性能の低下です。

 

素人が施工することで、簡単に突破されてしまうのではないかと不安を感じるものですが、正しく施工すればプロでも素人でも同様の品質です。一般的なシリンダー交換の手順は以下の通りです。

 

  1. ドアを開ける
  2. 側面のネジを外す(2~6個)
  3. シリンダーを固定するピンを外す
  4. シリンダーを外して新しい物に付け替える
  5. ピンを入れる
  6. ネジを付ける

 

このようにネジを数個外してピンの抜き差しをする工程です。
開けた時にしか見えない側面から作業するので、ネジをしっかり固定し、ピンを片側入れ忘れるなどの不手際がなければ、プロでも素人でも施工品質に差が出ることはありません

 

問題があれば普段鍵をかける際にガタつくので、すぐに気付き対処をできます。ピンを奥まで入れてネジを適度に固定すれば、シリンダーはガッチリ固定されます。

 

 

 

差し込むタイプの鍵ならディンプルキーがオススメ

一般的なシリンダー錠には以下の種類があります。
(★は防犯性能の評価)

 

  • ピンシリンダー ★☆☆☆☆
  • 片側がたいら、もう片側がギザギザしているタイプ

 

  • ディスクシリンダー(ウェーハータンブラー)★★☆☆☆
  • 両側にギザギザがあって、平な部分に縦の長い凹みがある形状

 

  • ロータリーデュスクシリンダー ★★★☆☆
  • ディスクシリンダーの改良版、外筒と内筒とを貫く部品が独立していて、正しい鍵でないと奥まで差し込めない仕組み

 

  • ディンプルシリンダー(防犯キー) ★★★★☆
  • 差込タイプの鍵では現在主流。平面部分に丸いクボミが多数ある形状。新築で多く採用されていてピッキングが限りなく不可能に近いとされている

 

ディンプルキー

 

セルフ鍵交換をする人は、防犯性能の向上ではなく、今の鍵が古くて動きが悪いといった理由や、中古住宅を買って前の家主と鍵が同じだと不安といった理由で交換するケースがあります。

 

鍵交換をするのなら、既存の鍵の種類を問わず、ディンプルシリンダーをオススメします。その他の鍵はピッキング技術の進歩で泥棒が簡単に突破してきます。
通販で買ってセルフ鍵交換をする場合、プロの業者に相談するのとは違い、説明を受けることができません。

 

現在ディスクシリンダーやディンプルシリンダーが付いているのに、違いが分からず費用の安さでピンシリンダーなどにダウングレードしてしまえば、当然セキュリティ性能は大幅に低下してしまいます

 

この鍵の種類一覧やディンプルシリンダーがオススメという情報を知っておくだけで、グレードを下げてしまうリスクは緩和できます。ドライバー1本で簡単に交換できる手軽さから、何も調べずに鍵交換でダウングレードしてしまう人がいます。

 

セルフ鍵交換におけるセキュリティ面の問題は、鍵の選定を間違った場合に起こります。素人でも、ギザギザタイプの鍵からディンプルキーに交換すれば大幅にセキュリティ性能は向上されます

 

利点や欠点、特徴などの詳しいディンプルシリンダーの説明は別の記事で紹介しています。