賃貸住宅に入居中の場合は、鍵交換をする前に必ず大家さんか管理会社に確認を取りましょう。
不動産仲介会社を利用して契約していたら、担当営業マンを通じて問い合わせしてもらえばスムーズです。
賃貸で確認が必要になるのはDIYによるセルフ鍵交換に限ったことではなく、鍵業者に頼む場合も同じです。鍵交換をする行為を禁止されることはないですが、鍵の種類を指定される場合があります。
また、可能性は低いですが確認することで大家負担で鍵交換をしてもらえるケースもあります。
ドアおよび鍵は建物の一部になり、大家さんの所有物です。
入居中に鍵交換する場合、確認を取らなくても退去時にもともと付いていた鍵に戻せば文句を言われる可能性は低いです。セルフ鍵交換を覚えてしまえば10~20分程度で簡単に交換できるので、元に戻すことを前提に鍵交換してもいいでしょう。
しかし、退去時まで古い鍵を保管しておくのは効率の良い方法ではありません。一言確認を取っておくだけで、古い鍵を処分したり、自分の好きな鍵に交換できます。
注意点として、ドアに穴を開けて施工する増設や電子キーに交換すると元に戻せないだけではなく、近隣の住民からクレームの入るケースがあります。
まず、賃貸入居中に鍵交換する状況は次の3パターンがあります。
賃貸では、3番目の周りに合鍵を持っている人がいる懸念で鍵交換するケースが多いです。特に別れた元恋人に侵入される不安を抱いている若者からの交換需要が高いです。
鍵は防犯の観点で重要な役割を担っていて、家や建物の防犯対策をしているかは物件の価値に関わります。
大家さんや管理組合によっては、付加価値を出すために、防犯キー(ディンプルキー)に交換しているケースがあります。
入居中の人は、鍵交換はしたいけど、いつまで住むか分からない家なので安くて防犯性能の低い鍵に交換する人がいます。そうすると大家や管理組合から見たら、せっかくお金をかけて防犯性を強化した意味が失われてしまいます。
また、1部屋だけワンドアツーロックや電子キーに交換していると、他の住民は大家負担でアップグレードしたのではないかと問い合わせをする場合があります。
集合住宅は平等に管理を行う意向を持っていることがあるので、鍵交換をするのであれば既存の鍵と同じメーカーの同じグレードなどを指定されることがあります。
万一、無断で鍵交換をした場合、すぐに戻すように指示されたり退去時に業者を使った鍵交換の費用を請求されることがります。
せっかくセリフ交換で安く済ませても、後から工賃込みで元に戻すお金を請求されれば無駄な出費になってしまいます。
金銭トラブルを回避するためにも、必ず確認を取ってから鍵交換をしましょう。鍵をなくしたついでに軽い気持ちで鍵交換してしまうケースが多いので注意しましょう。
なお、明らかに外付けだと分かる補助キーであれば、退去時に外すことを条件に許可なしに取り付けて問題ありません。強力な粘着テープで固定する補助鍵は綺麗に落とすのに苦労することがあります。